蟹満寺 (京都府木津川市) <国宝>釈迦如来坐像

京都府木津川市山城町にある蟹満寺は、現在は本堂と観音堂のみの
小さなお寺であるが、本尊の<国宝>釈迦如来坐像は奈良薬師寺の
<国宝>薬師三尊像とほぼ同時期の仏像といわれ、その造立年代が
議論の的になっている。
白鳳時代の瓦が出土していることから、お寺の開創は白鳳時代と推定
されているが、詳細は不明であり、2008年3月の発掘調査発表では
基壇に江戸時代の墓石を使用していることから、従来の本尊不動説が
揺らいでいる。
現在、本堂再建が行われており、詳細な調査発表が待たれる。

蟹満寺には、平安時代末期の説話集である<今昔物語集>に出てくる
<蟹の恩返し伝説>があり寺名とも関係している。

<京都府南部のお寺一覧>

(1)寺名:蟹満寺(かにまんじ) 
(2)住所:京都府木津川市山城町綺田浜36
(3)山号:普門山 (4)宗派:真言宗智山派
(5)開創:不詳 白鳳時代と推定されている (6)本尊:釈迦如来
(7)その他
1)本尊釈迦如来坐像:国宝 白鳳~天平初期 銅造 像高240cm

<写真は2006年拝観時で、2009年2月時点は本堂再建中>

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                 標石

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                 境内

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                 本堂

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                 観音堂


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