岡寺 <龍蓋寺>(奈良県明日香村) 西国三十三所観音霊場第7番

奈良県明日香村を見下ろす東の小峰中腹にある岡寺は、寺伝によると
天智天皇(626~672年)の勅願により義淵僧正(~728年)
が開創したと伝えられているが、689~728年頃草壁皇子の岡宮
跡に開創されたと考えられている。
正倉院文書の中に(740年)龍蓋寺の名前が存在するらしい。

岡寺は鎌倉時代初期には<厄除け霊場>として定着しており、
日本で最古の厄除け霊場といわれ、現在も厄除け祈願で参拝者が多い。
その本尊如意輪観音像は奈良時代に道鏡の発願により造られたといわれ、
塑像では日本最大の像である。

明日香村は飛鳥時代の遺跡が数多くあるが、文化財に指定された建築は
岡寺の伽藍が唯一である。

<奈良県のお寺一覧>

<西国三十三所観音霊場>

(1)寺名:岡寺(おかでら)<正式名:龍蓋寺(りゅうがいじ)>
(2)住所:奈良県明日香村岡806
(3)山号:東光山 (4)宗派:真言宗豊山派
(5)開山:義淵僧正 (6)開創:不詳 
(7)本尊:如意輪観音
(8)その他
1)西国三十三所観音霊場第7番
2)主な伽藍
  本堂:県指定文化財 1815年
  仁王門:重要文化財 1612年
  書院:重要文化財 1644年
  本坊楼門:県指定文化財 江戸時代初期
  三重塔(三重宝塔):1986年 
  開山堂:明治時代に談山神社より移築
3)本尊如意輪観音坐像:重要文化財 奈良時代 塑像 像高458cm
4)その他文化財
  義淵僧正坐像:国宝 奈良時代 木心乾漆 93cm
  如意輪観音半跏思惟像(菩薩半跏像):重要文化財 奈良時代 
            銅造 31cm 本尊の胎内仏であった
  釈迦涅槃像:重要文化財 鎌倉時代 像長171cm 
  天人文磚:重要文化財 白鳳時代
5)境内:国指定史跡
6)シャクナゲ:3000株 サツキ:推定樹齢500年
7)訪問日:2007年7月28日

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                 仁王門

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                 境内

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             境内から明日香村を望む

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             開山堂(左)本堂(右)

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                 本堂

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                本坊楼門

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                 書院

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                 三重塔

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               義淵僧正廟所


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