金勝寺 (奈良県平群町) 磨崖仏

奈良県平群町を流れる竜田川の辺に建つ金勝寺は、746年行基によって
開創されたと伝える古刹である。
戦国時代の戦火や明治時代の火災に遭いながら、明治35年に再興され
今日では水子供養のお寺として篤い信仰を受けている。

境内本堂裏手にある磨崖仏は鎌倉~江戸時代のもので、14体の仏さまが
彫られている。その一つ<茶々逆修>と呼ばれる地蔵菩薩は1586年に
<茶々>という女性の生前供養として造られたもので、嶋左近の妻では
ないかと推測されている。

8(29-533)(00)金勝寺磨崖仏3.JPG
                 磨崖仏

9茶々逆修(29-533)(00)金勝寺磨崖仏.JPG
                茶々逆修

また、正月に行われる<潅頂の綱掛け>は竜田川にまたがって太い注連縄を
掛けて、村への悪魔侵入を防ぐ行事として知られている。

<奈良県のお寺一覧>

(1)寺名:金勝寺(きんしょうじ) 
(2)住所:奈良県平群町椣原53
(3)山号:椣原山 (4)宗派:真言宗室生寺派
(5)開基:行基 (6)開創:746年 
(7)本尊:薬師如来
(8)その他
1)町指定文化財
  本尊薬師如来坐像:藤原時代 像高150cm
  薬師三尊像:室町時代
  磨崖石仏群:鎌倉~江戸時代 
  十三重石塔(墓地にある):鎌倉時代末
2)水子供養
3)訪問日:2009年2月4日


1(29-533)(00)金勝寺山門.JPG
                  山門

2(29-533)(00)金勝寺境内.JPG
                  境内

3(29-533)(00)金勝寺参道.JPG
                 本堂へ

4(29-533)(00)金勝寺本堂.JPG
                  本堂

5(29-533)(00)金勝寺阿弥陀堂.JPG
                阿弥陀堂

6(29-533)(00)金勝寺境内五輪石塔.JPG
                五輪石塔

7(29-533)(00)金勝寺墓地十三重石塔.jpg
        十三重石塔


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