日龍峰寺<高澤観音>(岐阜県関市) 美濃の清水寺

高沢山(434m)の中腹に建つ日龍峰寺は美濃の清水寺と呼ばれ、
本堂が崖にへばり付くように建てられた舞台造りの古色蒼然とした
風景を醸し出している。

お寺は5世紀地元の豪族両面宿儺(りょうめんすくな)が祠を設けた
のが始まりと伝えられているが、開創については不明である。
ただ、多宝塔は北条政子の寄進といわれ、本堂裏の洞窟にある宝篋印塔が
源頼朝の供養塔といわれることから鎌倉時代にはある程度整った
お寺であったのだろう。

<重文>多宝塔は形姿も美しく、こんな山奥によくも造ったものだと
感心すると同時に、その時代このお寺の繁栄ぶりが想像できる。

<岐阜県のお寺一覧>

(1)日龍峰寺(にちりゅうぶじ)<通称:高澤観音>
(2)住所:岐阜県関市下之保4585 
(3)山号:大日山 (4)宗派:高野山真言宗 
(5)開山:両面宿儺 (6)開創:不詳
(7)中興開基:北条政子 (8)本尊:千手観音
(9)その他
1)主な伽藍
  本堂:県指定文化財 1671年 舞台造り(懸造り)
  多宝塔:重文 鎌倉時代 高さ15m
  仁王門:1718年
2)千本桧:市指定天然記念物 樹齢300年ほど 高さ20m
3)宝篋印塔:県指定文化財 1333年 源頼朝の供養塔といわれる
4)訪問日:2008年6月16日


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                 本堂

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                 仁王門

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                弘法大師像

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                 参道

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               境内からの眺望

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                 鐘楼

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              <重文>多宝塔

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              <重文>多宝塔

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              <重文>多宝塔

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              <重文>多宝塔

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                 千本桧

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                本堂遠景

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                 本堂


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