壬生寺(京都市中京区) 新撰組ゆかりのお寺

壬生寺は新撰組最初の屯所が置かれたところで、近くには屯所跡の
八木邸や前川邸がある。
境内には新撰組隊士の墓(壬生塚)や近藤勇の胸像などがある。
新撰組ファンが観光に訪れ、壬生塚は人気スポットになっている。

一方、壬生寺には重要無形民俗文化財に指定されている伝統的な
行事があり、京都の伝統文化を護っている。
①壬生狂言(大念仏狂言):京都三大狂言<壬生寺、清涼寺、千本閻魔堂>
      1300年に円覚上人が始めた伝統行事 節分・4月・10月
②壬生六斎念仏踊り:平安時代に空也上人が始めた踊念仏が起源で、
            その後郷土芸能として受け継がれている
            8月下旬の盂蘭盆に行われる。

残念なことに、1962年放火で本堂や本尊などの貴重な魂が焼失し、
特に、本尊地蔵菩薩は地蔵信仰の要であり、仏像彫刻的にも
<壬生寺式地蔵>として貴重な仏像であった。
現在の本尊地蔵菩薩は唐招提寺から迎えられた。

<京都市中京区のお寺一覧>

(1)寺名:壬生寺(みぶでら)<正式名:宝幢三昧寺>
(2)住所:京都市中京区壬生梛ノ宮町31(坊城通仏光寺上ル)
(3)山号:なし (4)宗派:律宗大本山
(5)開山:快賢 (6)開創:991年 
(7)中興:円覚上人 1300年(8)本尊:地蔵菩薩
(9)その他
1)主な伽藍
  大念仏堂:重文 1856年 壬生狂言の舞台
  本堂:1970年再建
  表門:1799年
  鐘楼:1851年
2)その他文化財
  本尊地蔵菩薩立像:重文 唐招提寺から移坐
  五仏錫杖:重文 藤原時代
  列仙図屏風:重文 長谷川等伯筆
3)庭園:池泉鑑賞式 本堂裏
4)塔頭・中院:洛陽三十三所観音霊場第28番 十一面観音
         壬生寺の唯一残る塔頭
5)訪問日:2006年10月21日など数回

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               表門(高麗門)

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              境内から見た表門

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              表門から見た境内

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                一夜天神堂

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                阿弥陀堂

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                 壬生塚

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                近藤勇胸像

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               近藤勇遺髪塚

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                夜泣き地蔵

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                 本堂

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              <重文>大念仏堂

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                 中院

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                千体仏塔

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                 鐘楼


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