唐招提寺(奈良県奈良市) 蘇る天平の甍

梅雨の晴れ間をねらって2008年6月、唐招提寺を訪れた。
2000年から始まった金堂の平成大修理が大詰めに来て、
屋根の覆屋が外され、蘇った金堂がその姿を現わして来ている。
現在の屋根(棟)は創建当時より2.7m高く、屋根の勾配が
強くなっている。
これは、元禄期の修理時に行われたとみられる。
訪問は、
 2005年10月修理中
 2008年6月修理完了前の特別公開日
 2010年2月修理完了後
の3回訪問

1修理中2005年(29-005)(00)<国宝>唐招提寺金堂(修理中).jpg
             修理中2005年の金堂

2修理完了前2008年(29-0051)(00)唐招提寺 (3).JPG
            修理完了前2008年の金堂

3修理完了後2010年(29-0054)(00)唐招提寺 (3).JPG
            修理完了後2010年の金堂

4修理完了後2010年(29-0054)(00)唐招提寺 (5).JPG
            修理完了後2010年の金堂

さらに、鑑真和上像の公開、修理中の金堂仏像なども特別公開と重なり、
心躍る一日となった。

今回の大修理にあたって種々の調査が行われ、今まで金堂の建立は
宝亀年間(770~780年)と考えられていたが、基壇の発掘・建築部材の
年輪年代法による調査などから、延暦年間(782~806年)の前半
即ち天平末の建立と判明した。

鑑真和上が私寺として、759年新田部親王(天武天皇の子)の旧宅を寺とし、
伽藍の整備を始めた。金堂は鑑真死後の建物である。

<唐招提寺 伽藍>

(1)寺名:唐招提寺(とうしょうだいじ)
(2)住所:奈良県奈良市五条町13-46
(3)山号:なし (4)宗派:律宗総本山
(5)開山:鑑真和上 (6)開創:759年
(7)本尊:盧舎那仏

1(29-005)(00)唐招提寺南大門.jpg
                 南大門

2金堂(29-0054)(00)唐招提寺 (3).JPG
                  金堂

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5金堂裏(29-0054)(00)唐招提寺 (14).JPG
                 金堂裏

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7境内(29-0054)(00)唐招提寺 (23).JPG
                  境内


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