法華寺(奈良県奈良市) 総国分尼寺

藤原不比等亡き後、娘の光明皇后がその邸宅を引き継ぎ745年
寺として開いたのが法華寺の始まりである。
747年には、東大寺が総国分寺であったのに対して法華寺は
総国分尼寺となり、東西に塔を持つ大寺院であったが、平安遷都
後は少しずつ衰退していった。
一方、大和三門跡寺院(中宮寺、法華寺、円照寺)のひとつと
しての寺格は続いた。

現在残る本堂などは豊臣秀頼・淀君により再建されたもので、
かっての大寺の風景はないが、清楚な風景は心を和ませるもの
がある。

本尊の十一面観音は国宝で、光明皇后を映した仏像と伝承され、
人気の高い仏像である。

<奈良市のお寺一覧>

(1)寺名:法華寺(ほっけじ) 
(2)住所:奈良県奈良市法華寺町1882
(3)山号:なし (4)宗派:光明宗本山
(5)開基:光明皇后 (6)開創:745年 
(7)本尊:十一面観音
(8)その他
1)国宝 
  十一面観音立像:平安時代前期 像高100cm 保存状態は良い
  阿弥陀三尊・童子図:平安時代末期
2)主な伽藍
  本堂:重文 1601年 豊臣秀頼・淀君の再建
  鐘楼:重文 1602年 袴腰付き
  南門:重文 1600年頃
  客殿:書院造り
  から風呂:江戸時代中期 むし風呂 光明皇后の風呂を再建したと伝わる
  横笛堂:滝口入道で知られる悲恋物語のヒロイン横笛が住んだと伝わる
  光月亭:江戸時代 月ヶ瀬村から移した庄屋建築 茅葺
3)客殿庭園:国指定の名勝 江戸時代前期
4)重要文化財
  維摩居士坐像:奈良時代
  仏頭など数点
5)本尊・庭園は春と秋に特別公開
6)訪問日:2005年11月7日


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               <重文>本堂

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               <重文>本堂

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               <重文>南門

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                 赤門

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               <重文>鐘楼

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                から風呂

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                 横笛堂

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                 光月亭

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                 護摩堂

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                客殿庭園


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