東本願寺(京都市下京区) <名勝>渉成園(枳殻邸)

東本願寺の東500mほどに位置する渉成園は、周囲に生垣として
枳殻(からたち)を植えたことから枳殻邸(きこくてい)と呼ばれた。
1653年東本願寺13代宣如上人が退隠して、この地に隠居所を
設け渉成園と名付けたのが始まりである。
この地は、平安時代に源氏物語の主人公・光源氏のモデルと言われる
源融が建てた六条河原院の跡地の一部である。

渉成園の庭園は池泉回遊式庭園で石川丈山(詩仙堂の創建者)の作と
伝えられ、東本願寺住職が茶の湯とのかかわりが深かったことから
庭園の所々に茶室を配置した文人趣味に溢れた庭園として国指定の
名勝になっている。

昔は、東山を借景とする庭園であったが、今は周りにビルや
マンションが建ちその借景は残念ながら崩れてきており、ほんの
少し東山が望めるだけである。
しかし、庭園の持つ<すばらしさ>は変わらず維持されており、
これ以上借景が崩壊しないことを祈るのみである。

<京都市下京区のお寺一覧>


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             京都タワーからの渉成園

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              西門(渉成園入口)

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                 高石垣  

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                庭園入口

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             臨池亭(左)滴翠軒(正面) 

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                 代笠席

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                 傍花閣

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                 侵雪橋

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                 侵雪橋

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                 縮遠亭

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                 回棹廊

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                碧玉の石幢
             <燈籠の笠とは異なる形> 

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               閬風亭を望む 
            <背後に修理中の御影堂を望む>

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                 漱枕居

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                 枯れ木

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                名残の桜

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                 印月池

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             背後にわずかに望める東山

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                 印月池
              <ビルが背後で>

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               源融ゆかりの塔

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                 漱枕居


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