円清寺(福岡県朝倉市) 朝鮮鐘について

円清寺には初代福岡藩主黒田長政が寄贈したと伝えられる重要文化財の
<朝鮮鐘>があるが、ここで<朝鮮鐘>について簡単に触れてみよう。
<朝鮮鐘>と<和鐘>の特徴的な相異は
①和鐘の胴体には袈裟襷の文様があり、朝鮮鐘にはない
②鐘を吊るす部分に龍が巻きついているが、和鐘は2頭、朝鮮鐘は1頭
が大きな相違点である。写真で見てみよう。
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                      東大寺梵鐘(和鐘)

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                       円清寺朝鮮鐘

古い時代(新羅、高麗)の朝鮮鐘の1/3ぐらいが日本にあるようです。
また、国宝・重文に指定された朝鮮鐘は
国宝:常宮神社(福井県) 833年銘 日本最古の朝鮮鐘
重文:24件あり、そのうち7件が九州沖縄にある
  聖福寺(福岡市)、承天寺(福岡市)、志賀海神社(福岡市)、
  円清寺(朝倉市)、恵日寺(唐津市)、宇佐神宮(宇佐市)、
  波上宮(那覇市)

<全国のお寺一覧>

(1)寺名:円清寺(えんせいじ) 
(2)住所:福岡県朝倉市杷木志波5276
(3)山号:龍光山 (4)宗派:曹洞宗 
(5)開山:第翁 (6)開基:栗山利安 
(7)開創:1604年 (8)本尊:聖観音
(9)その他
1)朝鮮鐘:重文 11世紀前半
2)訪問日:2006年12月6日


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                 山門

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                 境内

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                 本堂

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                 鐘堂 


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