十輪院(奈良県奈良市) <国宝>本堂

江戸末期から明治時代にかけての古い町家や老舗の店が並ぶ奈良町に
ある十輪院は、もと奈良時代の元興寺の塔頭であったが、中世以降
地蔵信仰によって栄えたといわれている。

小さな境内のお寺であるが、二つの宝があり、ひとつは本堂が国宝

(1)(29-0161)(00)<国宝>十輪院本堂3.JPG
                  本堂

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(3)(29-016)(00)<国宝>十輪院本堂5.jpg

ひとつは石仏龕(せきぶつがん)という日本では珍しい、仏さんを
彫った箱石が本堂の裏堂にある。
この石仏龕の中央に彫られた地蔵菩薩が本尊で、篤い地蔵信仰を仰いだ。

<奈良市のお寺一覧>

(1)寺名:十輪院(じゅうりんいん) 
(2)住所:奈良県奈良市十輪院町27
(3)山号:雨宝山 (4)宗派:真言宗醍醐派 
(5)開基:朝野魚養(6)開創:715~24年 
(7)本尊:地蔵菩薩
(8)その他
1)本堂:国宝 鎌倉時代前期 住宅風仏堂
2)南門:重文 鎌倉時代前期
3)石仏龕:重文 鎌倉時代前期
4)御影堂:県指定文化財
5)重要文化財仏像
  本尊石造地蔵菩薩立像:鎌倉時代
  不動明王二童子像 藤原時代
6)もと十輪院の宝蔵<重文>は東京国立博物館の構内にある
7)訪問日:2005年10月1日など2回


1外観(29-0161)(00)<重文>十輪院南門.JPG
                  外観

2(29-016)(00)<重文>十輪院南門2.jpg
                  南門

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                  南門

4境内(29-0161)(00)十輪院境内.JPG
                  境内
5(29-0161)(00)十輪院御影堂.JPG
                 御影堂

6(29-016)(00)十輪院愛染曼荼羅石.jpg
               愛染曼荼羅石

7(29-016)(00)十輪院護摩堂.jpg
                 護摩堂

8(29-0161)(01)十輪院石造不動明王像.JPG
            不動明王石仏

9(29-0161)(01)十輪院合掌観音像.JPG
            合掌観音石仏


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