元興寺極楽坊(奈良県奈良市) 世界遺産

猿沢池の南にひろがる奈良町は江戸時代末期から明治時代にかけての
町家や老舗のお店が残るレトロな街並みであり、観光客も結構多い
スポットになっている。
この奈良町は元興寺の旧境内にあたり、その中心が世界遺産にも
登録されている元興寺極楽坊である。

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               <国宝>本堂

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              本堂行基葺瓦屋根

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               <国宝>禅室

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元興寺は、蘇我馬子が飛鳥に建立した、日本最古の本格的な仏教寺院
法興寺が平城遷都にともなってこの地に移り、元興寺として建立され
たお寺である。なお、法興寺の跡には現在飛鳥寺がある。
奈良時代には東大寺、興福寺などとともに南都七大寺として栄えたが
平安時代後半ぐらいから衰退していった。

1451年の火災によって、ほとんどの堂宇を失いこの頃に<極楽院>、
<元興寺観音堂><小塔院>の三つに別れ、極楽院が現在の
元興寺極楽坊となっており、元興寺観音堂は元興寺の名を引き継いで
いるものの衰退している。同様に小塔院も衰退してしまっている。

元興寺極楽坊は1977年から<元興寺>と名前を変えており、元興寺
が二つあることになり、通称名で従来どおり元興寺極楽坊と呼ばれている。

<奈良市のお寺一覧>

(1)寺名:元興寺極楽坊(がんごうじごくらくぼう)<正式寺名:元興寺>
(2)住所:奈良県奈良市中院町11 
(3)山号:なし (4)宗派:真言律宗
(5)開基:蘇我馬子 (6)開創:588年 
(7)本尊:智光曼荼羅
(8)その他
1)本堂:国宝 1244年旧僧房の東端を改造したもの 屋根の一部行基葺
2)禅室:国宝 鎌倉時代前期 旧僧房を改築
     木材の一部は582年伐採の檜(年輪年代法から)
3)五重小塔:国宝 奈良時代 高さ5.5m
4)東門:重文 鎌倉時代後期 東大寺から移築
5)重要文化財仏像
  阿弥陀如来坐像:藤原時代
  聖徳太子立像:1268年 善春作 像高119cm
  弘法大師坐像:1325年 82cm
6)板絵智光曼荼羅図:重文
7)浮図田:2500基あまりの石塔・石仏群を称して名づけた
8)かえる石:大阪城の蛙石 江戸時代の奇石といわれる
9)訪問日:2007年6月2日


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                  東門

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                  北門

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                  境内

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                  境内

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                 浮図田

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                かえる石

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                 収蔵庫

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              <国宝>五重小塔

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                 小子坊

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                 小塔院

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                 塔跡へ

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                  塔跡

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                 不動堂


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